Unknown ”Q”
1章〜無関心の完成〜
”Unknown Q-02”
誰かが違うと叫んだ
誰かがお前だと叫んだ
そして暴力が生まれた
何度も苦しみを味わったのにも関わらず
人は変わることは出来なかった。
また誰かは、
すべてを無かったことにした。
好きなことに集中した。
そして変わらない毎日に集中した。
無関心は完成された。
また、神は裏切られた。
誰かが幸せと勝利を高らかに叫んだ。
中身のないカネにまみれた勝利だった。
誰も勝てない。
勝つことも負けることもない、
それは何ごともなく、意思を持たず、
ただ続けるだけの”なにか”なのだから、
それでも彼は嘘を続けた
嘘は繰りかえし、繰り返し、
植えつけられるかのように繰り返された
やがて、なんの感情も持てなくなった。
無関心はまたも完成された